ドイツから帰国する際、した後にやったことメモ

 

次のポストが決まって海外学振を途中で中断して帰国することになったんだが、その際にしなきゃいけなかったことをメモする。特に面白い話はない。単なる生活記録だ。

 

なんで今更こんな記事を書いたのかというと、最近になってようやく解決できた問題があったからなのだ・・・。

 

(1) 書籍の移動

ドイツにいた間、Amazonのグローバル配送サービスでやたらと本を買ってた。これが便利なもので、プラス2000円くらいの配送量で1、2週間くらいで届けてくれる。あまりに便利なものだからあまり後先考えずばかすかと買ってしまったのでそれなりの量になってしまった。特にコロナで家いることが多くなったから・・・尚更ね・・・。

 

そういうわけでどうやって本をどうするかと考えていたんだが、海外ポスドクの先輩らは裁断してpdfにして持ち帰ることが多いらしい。そうしてもよかったが、持ち帰れるならそれに越したことはないと考えて国際郵便を調べてた。すると、31.5kgまでは131ユーロで運べることが判明した。15000円くらいか、まあ許容できる範囲だ。31.5kgなら、本のついでにディスプレイなんかも送ってしまえる重さなので、郵送することにした。

 

当初はスーツケースに詰めて運んでもらおうと持っていったのだが、なんらかの「箱」に入ってないとダメだと言われた。なんじゃそりゃ、とは思うんだがルールはルールなので従うよりほかはない。そこで、郊外のホムセン的なところまで行ってでかいダンボールを探して詰めることとなった。意外と大変な目にあった。

 

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ググっても出てくる情報だし、郵便局の場所は知ってるから大丈夫かと最初はなめてたが、念のためにドイツ語喋れる博士院生頼ってついてきてもらってよかった。なんなら運ぶのに車まで出してもらってしまった・・・。ありがとう・・・。

 

(2) 銀行の金の移動

これは苦労した。

まず、最初はTransferWiseで送ろうと考えていた。TransferWiseは前にも使っていたので、今回もちょろいもんだろうと余裕をかましていた。

 

が、今回は額が大きい。全額をいっぺんに送ることは通常できない。

小分けにしてもよかったんだが、それだと手数料たくさんとられるし嫌だなあ、と思った。いや〜後から考えると、これが間違いだった。

銀行 (Sparkasse) に聞いてみると、なにやら「依頼」を出せば大きいお金でも移動させられるようになるとのことだったので、それを頼んだ。なんだあっさりいけるじゃないかと思って、銀行口座の中のほぼ全額をTransferWise経由で送金するよう手配したのだった。その書類は、特に文句も言われず受け取ってもらえた。

 

そして、待つこと2週間と少し。俺はなんでもやり始めるのが遅くて (これがまた失敗だった) ここからは既に帰国した後のことだった。TransferWiseは、俺のドイツの銀行(Sparkasse) →TransferWiseのヨーロッパ支店の銀行→ 日本の俺の銀行という流れで送金がなされるのだが、一向にSparkasseがTransferWiseにお金を送らない。メールを送っても返ってこない。どうなってるんだこの銀行。ついにはTransferWiseの期限が来て取引がキャンセルされてしまった。これには困った。

 

博士院生にかくかくしかじかで困っちゃったよ・・・と相談すると、どういうことか聞いてみると、電話をしてくれた。その彼は書籍のときも助けてくれたので、頭が上がらない。そしたら「正確にはわからないが、おそらくサインが合わなかったとかそういうので処理がなされなかったんじゃないか」とのこと。嘘ついてんじゃねーよ、なんて思ったんだが、とにかく処理されなかったのだから、何らかの対処をせねばなるまい。

 

良いニュースとしては、「正式に手紙を遅れば、送金ができるよ」と銀行から返答をもらったとのことだった。ただ、それは手書きサイン入りで郵送しなくちゃいけないらしい。というわけで、今度は札幌からEMSでその「手紙」なる依頼書のようなものを送ってみた。もちろん追跡もつけて、だ。そこには「問題があればこのアドレスに連絡せよ」とも書いといた。

 

さて、EMSが銀行に着弾してから3週間が経ったが、なんの音沙汰もない。この時点で2月後半。送金をした気配もないし、連絡もこない。俺が連絡しても返ってこない。再び、博士院生経由でクレームめいた連絡をしてもらう。すると今度は「ちょっと状況がわからないから、その手紙とやらの写しをメールで送ってもらえないか?」とのことだった。すぐに送った。

 

どうやら、その手紙開いてなかったらしく、連絡することでようやく開いてくれたようだ。で、処理を始めるとのことだったのだが、追加でもう一つドキュメントを埋めよとの指令が下った。"ZAHLUNGSAUFTRAG IMAUSSENWIRTSCHAFTSVERKEHR" なる書類らしい。じゃあ最初からそれを教えろよって話なんだが、文句を言っても始まらない。書くのだ。

 

ついでに、いくら送るかを厳密に調べるために、オンラインバンキングから残高を確認せよと言われた。Sparkasseのサイトに言って、パスワードと名前を打ち込む。

 

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お、おう・・・。どうせドイツの電話番号もう通じないからSNS認証もできなかったし、これも文句は言うまい。ダメもとで書類には「残ってる全額」と書いておいた。

 

ちなみに、「ログインできなくて困っちゃったよ」というメールを送ったら、もはや期待はしてなかったがそれは返ってこなかった。

 

"ZAHLUNGSAUFTRAG IMAUSSENWIRTSCHAFTSVERKEHR" なる書類は有効だったようで、これはわりとすぐに処理された。金曜に送ったら、火曜に日本の銀行に送金された。手数料は1万円くらい、日本の銀行がさらに受け取りに手数料取って1500円、まあそれくらいだわな。というわけで、12月に始めて3月でようやく送金問題は解決したのであった・・・。やったぜ〜。

 

 

(3) やらなきゃいけなかったのにやらなかったこと

市役所に行って、住民票的なものを抜かなければいけなかった。が、ドイツの役所というのはとにかく混むようで、帰国3週間前に予約しようとしたら、もう既にいっぱいだと言われてしまった。

 

この件は、大学の国際センターが助けてくれた。どうやら彼ら彼女らには、代理で処理を進めることができるらしく、俺が帰国した後に書類を揃えて送ったら、あとはやってくれた。Ruhr-University Bochumの国際センター (Welcome Center Bochum) はほんとうに助けてくれる。困ったこと聞いたら大概親切に対応してくれるし、連絡もはやい。非英語圏のドイツで生活大変でしょ、とよく言われたものだが、大学の国際センターのおかげで、生活周りで困ったことはほぼないと言っても過言ではない。研究機関としてもRuhr-University Bochumは素晴らしいが、この点から見ても心から留学先として勧めることができる。

 

ただしSparkasse、てめーはダメだ・・・。