2024-01-01から1年間の記事一覧
今回は心理学界隈では2024年話題の一冊、『構成概念を見つめ直す』の感想を述べようと思う。本書は、金子書房の編集部より、ご恵投いただきました。ありがとうございます。感想を書く書く言いながら、もう半年くらい経ってしまった。いやはや不義理な人間で…
心理学で行動だの学習だのを研究している人、ずいぶん少なくなって久しいよな。って訳知り顔で言ってる俺は今32歳で、学部生の頃には既に「絶滅危惧種」と呼ばれていたんだがな。そういうことなので、「減っていく」感じはしなくて、今も昔も変わらず希少種…
Edward Thorndike (えどわーど・そーんだいく)は、心理学をかじったことのある人なら、名前くらいは聞いたことはあるよな。試行錯誤学習で、ネコの問題箱で実験した人で、効果の法則ってやつで有名で、日本人女性で初めてのPh.D取得者 原口鶴子の指導教員…
…私が提案し、固守する心の基準は、個々の経験の結果に基づいて、新しい調整を学習するか、または既存の調整を修正するかどうかということだ Romanes 1882, p.4 表題の本を著者の鈴木大地さんにご恵投いただいたので、ブログにしようと思う。いつものことだ…
先月に開催された生態学会で「異分野コミュニケーションから始める認知生態学」というシンポジウムが開かれた。企画はシロアリ研究者の菊池顕生さん、シクリッド研究者の佐藤俊さん、そして表題の本の著者、大崎遥花さんである。登壇者はこの3人に加えて、実…
Skinnerは「私が認知心理学者じゃない理由」って直球の論文を書いてるんだが、タイトルはそのオマージュなわけだ。普段からなんとなく思っていることを、ちょっと書き出してみようと思った。 俺は行動分析学会の会員ではある*1ものの、行動分析家ではない。…